この事例の依頼主
60代
相談前の状況
・80代の母が認知症を発症し、次男が母と同居して世話をしていました。・長男が「母の預金を勝手に引き出しているのではないか」と疑い、財産管理について強く問題視。・次男は「母の生活費や医療費のために使っている」と説明したが、長男は納得せず、対立が深刻化。・兄弟間の不信感が強くなり、母の財産管理をどうすべきかについて話し合いが難航。
解決への流れ
・母の判断能力が低下していることを確認し、成年後見制度の利用を提案しました。・家庭裁判所に成年後見人の選任申立を行い、中立的な立場の弁護士を成年後見人 として選任しました。・成年後見人が管理する母の銀行口座を開設し、預金の管理を厳格化。・母の生活費は成年後見人が必要額を計算し、次男に渡す形としました。・兄弟間の対立を調整しながら、透明性のある財産管理を実施し、長男も納得する形で解決しました。
知症の親の財産管理をめぐるトラブルは多く、兄弟間の不信感を生むことがあります。本件では、成年後見人を選任することで、財産管理の透明性を確保し、親族間の対立を緩和することができました。