この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
父親が交通事故で入院、手術後に高熱が続き、医師は種々の抗生物質を投与したが、原因菌を同定せず、結局MRSAで死亡した。病院側は、過失がないと主張。
解決への流れ
抗生物質の投与には必ず血液培養や膿みの培養で菌を特定することが必要で、これなしに次から次へ抗生物質を投与すると、MRSAに至る。本事案においては、SIRSの状態でバンコマイシンを投与すれば助かったという理論を展開し、で完全勝訴した。相手方は一審での敗訴から控訴したが、完全勝訴から高裁からの和解提案を提示、結果として勝訴的和解提案となりました。
文献、インターネット、医療事故情報センターなどの情報収集とその活用法が重要です。この事件は、SIRSの理論を私が知っていたことが勝訴の要因となっています。こうした事件においては、病院側は患者がわからないと思って誤摩化すのが常ですので、おかしいと思ったら専門家に気軽に相談していただきたいと思います。