この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
ご相談の経緯は、知人が債務を支払わないために、保証人である自分が請求を受けていたが、その際、債権者から厳しい電話が来るだけでなく、実際に債権者が複数名で自宅を訪問してきたため、怖くなってしまったということでした。債務額を伺うと、到底完済は困難なものだったため、自己破産手続を申し立てることでご依頼を頂きました。
解決への流れ
まずは、一番の心配事である債権者からの電話や訪問を止めるところから始めました。直ちに受任通知を送り、今後は本人への連絡や訪問を控えるように伝えました。これにより本人への連絡は止まりましたが、当職にも何も連絡がこない状態になってしまっていたため、ご依頼者様より伺っていた債権者の連絡先に電話し、改めて事情を説明しました。債権者は事情を理解しているようでしたが、いたずらに申立までに時間が経過してしまうと、債務者に何らかのコンタクトをとる可能性もゼロではないことから、早急に準備を行い、速やかに自己破産の申立てをしました。その結果、問題なく自己破産決定が出され、この債権者に対する債務も含めて免責が許可されました。
お金を借りたり、誰かの保証人になったりした場合、これに伴う責任をしっかりと果たすことは非常に重要なことです。ただ、自分で何とか出来ない状態になってしまった場合に、それをいつまでも処理しないでおいても事態が好転することはあまり考えられませんし、債権者も徐々に厳しい対応になっていくのが通常です。債務の整理は、なかなかエネルギーをもってやりにくいことだとは思いますが、厳しい状態になる前にご相談いただくのが最善です。ですが、もし厳しい状態になってしまっても、そこでご相談いただくことで解決方法をお示しすることも出来るかと思います。今回のケースも、厳しい段階でしたが、無事に経済的な更生が果たされています。どの段階でもお一人で悩まないことが重要となるでしょう。