この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
軽微な事故で腕の痛みが治らず、むしろ痛みの範囲が広がっていく状況でしたが、相手方損保からは事故との因果関係なしとして5ヶ月で治療打ち切り、後遺症に該当しないと言われていました。
解決への流れ
専門医の診察を受け、CRPSの診断書を書いてもらい、訴訟を提起しました。訴訟中は主治医と面談を重ね、意見書を書いて貰う等して主張しました。自賠責の基準としては12級が限界な事例でしたが、裁判所に本件の特異性を主張し、主婦休業損害として2年あまりを認めた和解案を提示され、総額1700万円あまりの和解となりました。
CRPSは原因不明な疼痛の総称であるため、実際の症状は多種多様ですが、典型的な事例でないと自賠責では認定してくれません。典型例から外れていることと、被害の重さは別であるので、この折り合いが難しい事件です。裁判所に被害の実情をていねいに説明することが必要であると思いました。