この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
ご依頼者様は,会社の上司から,会社をやめろ,バカ,アホ,給料泥棒等と人格を否定する暴言を浴びせられ,適応障害の診断を受けました。休職し,職場復帰しましたが,座席がパワハラをした上司の近くに移動させられてしまい,しばらく我慢して出社しましたが,再び体調を崩されて休職しました。
解決への流れ
上司からの暴言は,ボイスレコーダーに録音されており,精神科のカルテにもパワハラの実態が記載されていたことから,会社に対して,治療費,休業損害,慰謝料等の損害賠償を請求しました。会社と交渉した結果,会社から190万円の解決金を支払ってもらい,1カ月程度のスピード解決が実現しました。
パワハラの立証のためには,ボイスレコーダー等で言われたことを録音することが大事です。パワハラの被害にあった場合は,無理せず休むことが重要です。あせって復帰しても,職場環境が整備されていなければ,また体調が悪化するリスクがあるからです。証拠がしっかり残っていたので,会社も責任を認めざるをえず,裁判手続きを避けて,交渉で迅速な解決が実現できました。