この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
脳梗塞で自身の家族を認識できなくなった社長について,どうすればよいかという相談がありました。脳梗塞で自身の家族を認識できなくなった社長について,どうすればよいかという相談がありました。
解決への流れ
脳梗塞で自身の家族を認識できなくなった社長について,まず,成年後見申立を行い,子を後見人として財産調査をしました。その結果,多額の債務が判明しました。そこで,不動産業者及び抵当権を自宅に設定している銀行と協議の上,1年かけて自宅を任意売却しました。その上で,少々特殊でしたが,後見人たる地位に基づいて社長個人の破産申立を行うとともに,会社については準自己破産をおこないました。
社長が意思能力を失うと,取引は停止しますし,どこにどれだけの債務があるかすら家族には分かりません。このような事態は同族会社特有の問題です。本件は,破産終結後,離婚判決取得及び生活保護申請まで進んだ息の長い事件でした。当初の相談からは想像もつかない展開になることもあります。お一人で悩まずにまずは御相談下さい。